いよいよ音源を書き出し!〜マスタリングについて〜
これまで、レコーディングからミキシングを経て『音楽』として出来上がったものを、最終的にリスナーが実際に聴ける形式(CDであったり配信用のMP3であったり)に書き出す作業がマスタリングという作業です。料理で例えるなら「盛り付け」にあたります。
実際の作業は、ミックスダウンが終わった各楽曲のファイルをマスタリングソフトに読み込んで並べて、ミックスバランスを崩さないように”音圧を上げる作業”と、CDの場合は曲間の長さの調整や「プレスマスター」を作成するといった工程になります。
特別な注文作業がマスタリング段階でない限りは、ほとんどがエンジニアの専門的な作業となりますので、主にエンジニアが下準備作業をあらかじめ行っておいて、CDの曲順や曲間の調整だけお客様に立ち会い判断を戴く形が多いです。
曲数や曲調により違ってきますが、 EQ等の調整+音圧処理に1曲平均30分〜1時間程度が目安。音圧処理終了後制作される音源がCDであれば、ご希望の曲順に並べて曲間の無音部の長さをお好みに調整しマスターデータ(音声CD-R/DDPデータDVD-R)を納品。配信音源の場合は曲毎の非圧縮WAVデータファイルを納品して完了となります。
<マスタリングの時間概念まとめ>
■音圧を稼ぐ作業=1曲につき約30分〜1時間
■曲間調整(立ち会い)作業=10分程度
以上、レコーディング→ミキシング→マスタリングの3工程を通してようやく音源が完成します。
■もちろん単品オーダーも可能です
ご自身で「セルフレコーディング」されたソースを持込んでミックス・マスタリングだけ依頼されたり、逆に録りだけスタジオで行なってミックスダウンはご自身で持ち帰って...といった感じで、レコーディングに慣れておられる方はスタジオとご自宅で作業内容を分けて、それぞれのメリット(スタジオは音質、自宅は時間的余裕)を活かして賢く使われている方が多くなってきました。なので、レコーディングだけのオーダーやミックマスタリングだけのオーダーなども随時受け付けております。